犯人に告ぐ (2007)

TV局に犯行声明を送り付けてきた犯人による”劇場型犯罪”に対して、かつてメディアにたたかれた刑事はニュース番組に出演して班員と対峙する”劇場型捜査”を命じられる。大胆な着想と緊迫感あふれる筆致が高く評価された雫井脩介の同名ベストセラーの映画化。

監督:瀧本智之
出演:豊川悦司、石橋凌、片岡礼子、小澤征悦、井川遥、笹野高史、柄本佑

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犯人に告ぐ (2007)のストーリー

ノンキャリアながら警視として、神奈川県警本部管理官の地位にあった、主人公 巻島史彦(豊川悦司)は、とある誘拐事件の捜査ミスの責任を負わされて捜査会見を行うが、上層部の指示により過失を一切認めなかったため、マスコミの激しい攻撃に晒された事から逆切れし、足柄署に左遷された。

6年後、「バッドマン」を名乗る犯人による連続幼児誘拐殺人事件の捜査が難航。警察や自分に批判的なマスコミ関係者を嘲弄するメッセージを送る犯人に対する世間の怒りは、警察に対する非難となって現れていた。この事態に危機感を持った県警上層部は、捜査責任者がマスコミを通じて目撃情報を求めると共に、犯人自身に呼びかける「劇場型捜査」とも言うべき起死回生の策を取ることとし、巻島がその責任者として呼び寄せられる。

巻島はニュース番組に出演し、犯人に同情するかのような発言をしてメッセージを求めるが、数百通もの自称「バッドマン」からの手紙が寄せられるものの、犯人しか知らない情報を記載したものは一つとしてなかった。世論は犯人を英雄視するものとして批判、「特ダネ」をもらえなかったマスコミもこれに同調。巻島は、捜査本部においても孤立。試みは失敗に終わったかに思われた。だが、ついに「バッドマン」本人からのものと思われる手紙が届き、事態は思わぬ展開を迎える。